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ヒポロジア

類い稀な置時計の起源は、人々を魅了し続けてやまない「tempus fugit(時は逃げ去る)」という概念から着想を得ています。長いこともあれば短いこともある。味方となることもあれば敵となることもある。時は、まったく自由に存在しています。服従させるためではなく、よりよく愛するために時を手なずける。それが、雌馬とその子馬による「Hippologia」と命名された類い稀なオートマタ時計を生み出す並外れた冒険の出発点です。

高級時計のマニュファクチュールであるパルミジャーニは、神秘の後光に取り巻かれた驚異的な作品の創造において真の正当性を有しています。ブランドは、修復作業を通じて過去の傑作の本質的な知識を身に付け、それによって自らの創造性に磨きをかけています。この創造性は、時計製造の真の見せ場となるユニークピースという形で姿を現します。これまでにもマニュファクチュールは、彫刻で飾られ、躍動的な動きを再現する置時計をすでにいくつか実現してきました。今年、パルミジャーニ・フルリエは、より強く、より先まで夢をみたいと考え、

命を与えられた被造物を思い描きます。それには、世界的に有名なオートマタ職人が才能を注ぎ込むことになります。このオートマタは、砂漠の王と呼ばれる耐久力と勇気に秀でた華麗な純血アラブ種を模しています。なぜならパルミジャーニの歴史は、ずっと以前からモーリス=イヴ・サンドコレクションを通じて動物の世界と結び付いてきたからです。工房の中で継承されてきたことから基本的価値観を作り上げたマニュファクチュールは、学ぶことの価値を大切にしています。オートマタ職人は、そのことに敬意を表し、純金製の雌馬と子馬の走る姿を想像します。静かで本物そっくりな 二頭の馬は、砂漠と砂丘を連想させる楕円形のラリック社製クリスタルガラス ケースの上を駆け回ります。

この置時計は、2,200個以上の部品で構成されています。その基部には、ふたつの機構が並んで配置されており、ひとつはオートマタ、もうひとつは時刻表示に関するものです。オートマタを始動するシステムは、それだけで 三 番目の機構と呼ぶことができます。開発には 一年を要しました。白とシャンパーニュカラーのダイヤモンドがセッティングされた小窓は、時と分を3時位置に表示します。さらに、希望の時刻にオートマタを動かすように調整できる目盛りも表示します。時計のムーブメントとみなされる雌馬と子馬には、過去の知識と技術が表現されています。頭、尾、ひずめはシルバーで鋳造され、宝石職人の手作業によるポリッシュ仕上げが施されます。馬のたくましい体は、手作業で彫られた装飾を誇示します。一方、置時計の機構は、高精度時計の偉大な古典的伝統に則った仕上げを見せてくれます。

デザイナー、時計職人、オートマタ職人、そしてクリスタルガラス職人が出会うことで生まれる不思議な力と、お互いの間で混ざり合う知識と技術の力。「Hippologia」は最高峰の工芸を具現化します。